本日は保育士さんの離職防止のために賃金制度を取り入れて、助成金を受給した実例を紹介します。
小規模保育事業を運営するA社では、保育士の離職に悩んでいました。
A社に限らず保育士の仕事は、重労働にも関わらず賃金は安いケースがほとんどです。
そのため離職率が高く、慢性的に人手不足に陥っている職業なのです。
A社でもこのままの状況を放っておくと、保育士が不足し業務が立ち行かなる恐れがありました。そのため、何とか離職率を低下させるために対策を講じることにしたのです。
保育士が辞めてしまわないようにするために・・
保育士が辞める原因のほとんどは賃金への不満です。
A社ではこれまで、しっかりとした賃金制度を取り入れていませんでした。
これが保育士の不満の原因と考え、しっかりと賃金制度を整備することにしたのです。
実は、このようなケースで活用できる助成金があります。
その助成金とは、「職場定着支援助成金」の保育労働者雇用管理制度助成コースです。
この助成金は保育労働者の離職を防ぐため、賃金制度を整備する事業主が受給することができます。
A社ではこの助成金を使い、賃金制度を整備することにしました。
保育労働者雇用管理制度助成コースはいくらくらい受給できるの?
「職場定着支援助成金」の保育労働者雇用管理制度助成コースは、労働協約や就業規則を変更し賃金制度を定めるか改善した場合に受給することができます。
A社では就業規則に、賃金制度を定めていなかったため新たに整備することにしました。職務、職責、職能、資格、勤続年数等に応じた階層的な賃金制度を整備し、保育士の頑張りに応じて賃金が上昇するようきちんと就業規則に示しました。
「職場定着支援助成金」の保育労働者雇用管理制度助成コースでは、賃金制度を整備し実施することで50万円の助成金を受給することができます。
さらに、「職場定着支援助成金」の保育労働者雇用管理制度助成コースは、離職率の低下目標を達成した場合にも助成金が受給できます。
A社では保育士を25名雇っているため、賃金制度の導入から1年間で離職率ポイントを10%ポイント低下させることで、さらに57万円の助成金が受給できるのです。
またその後2年間の間、目標達成時の離職率を維持できた場合は、さらに85万5千円の助成金が受給できます。つまり、合計で192万5千円もの助成金を受給できる可能性があるのです。
A社では、賃金制度を整備し50万円を受給することはできました。これから離職率の低下を目指すことで、さらに助成金を受給することができるでしょう。
介護労働者雇用管理制度助成コースとは?
この制度と同じ内容で、介護士が利用できる「職場定着支援助成金」の介護労働者雇用管理制度助成コースというものも存在します。
こちらは介護士の離職を防ぐために、賃金制度を整備した場合に助成金を受給することができます。
保育や介護の現場では、今後ますます人手が必要になってきます。
しかし賃金制度が曖昧なままでは、働く人は不満を感じその結果離職してしまいます。
つまり保育や介護の現場で人材を確保するためには、賃金制度の整備は不可欠という訳です。
福岡での職場定着支援助成金のことなら
せっかく賃金制度を整備するなら、助成金を活用しましょう。もし受給要件などが分からないようでしたら私達に相談してください。私たちなら、どのような助成金が活用できるか無料で診断することができます。
保育や介護の現場では、今後ますます人手が不足することが予想されます。今のうちに賃金制度を整備し、働き手に取って魅力のある職場にすることで人材を確保してください。その人材が近い将来きっと大きな力になりますよ。
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