あなたの地域でも移動販売車を見たことがあると思います。
実はこの移動販売車の導入を補助する助成金が存在します。
それが日本財団の助成プログラム「障害者就労支援のための車両助成金」です。
日本財団は、ボートレースの売り上げを財源に活動している民間の助成財団です。
国では行き届かない問題を解決するため、様々な施策に取り組んでいます。
障害者就労支援のための車両助成金とは?
この助成事業は、障がいのある方が地域でイキイキと働くために、移動販売車や運搬車を整備することを目的としています。
多様な就労体形に対応するため、搭載機器や改造費も対象となっていますので、障がい者の就労支援を行っている事業者様は、ぜひ検討してみてください。
「障害者就労支援のための車両助成金」で対象となる事業
この「障害者就労支援のための車両」を活用できる事業者は、障害者総合支援法で定められた福祉サービスを提供する施設に限られます。
このような施設で、障がい者の就労支援のために整備する車両に関して補助金が支給されます。
ただし、通常の福祉サービスを提供で使用される「車いす対応車」「送迎車」「貨物バン」「軽・普通トラック」「保冷車」などは、例年6 月頃に行う「福祉車両助成事業」での対応となるため、この事業の対象とはなりません。
あくまで、就労支援のための「移動販売車」「運搬車」に限られます。
また、車両には日本財団の助成事業であることを明示するため、財団指定のデザインを入れる必要があります。
車体の色は白系でなくてはならず、そこに指定のデザインを施す必要があります。
受け取れる助成金の金額
この助成金は、対象となる事業者が限られますが、車両を配備した際にかかる費用の80%を補助してもらえます。
例えば、車両配備に500万円かかったとすると400万円が助成金として受給されます。
ただし、上限は500万円ですので、しっかり予算を考えて申請しましょう。
助成金を活用するのは良いですが、キッチンカーの導入を考えている場合は、「きちんと活用できるか?」という点も導入前に考える必要があります。
飲食物を提供する場合、質の確保や衛生管理など多くの課題があります。
また、販売場所の確保も事前に考えておかなければ、車両を無駄にしてしまいます。
せっかく作る販売車両なので、しっかり活用できる計画を立てましょう。
障害者就労支援のための車両助成金を活用しよう
この助成金を活用することで、障がいのある方も地域で様々な仕事に就くことができます。
そうなれば、地域はより活性化し、よりよい社会になっていくことでしょう。ぜひ、活用を検討してみてください。