今回は障がいのある方が働きやすい作業施設を、助成金を活用して設置した実例を紹介しましょう。
建設会社のA社では、オフィスで事務仕事をする障がいのある方の採用を検討していました。A社では業績が上がっており、この機会に障害者雇用を推進して社会貢献しようと考えていたのです。
採用を検討している方は、身体障がいのある方で車いすを利用しています。しかしA社の玄関や廊下には段差が多く、事務所も狭く、車いすでの就労は難しい状況でした。
そのため一度は採用を見送ろうと考えたのですが、業績も上がっていることもあり働きやすい環境を整えることを決断します。玄関の段差や部屋の段差にスロープを付けたり、事務所の通路を広く取るよう改装したりする計画を立てました。この時出た見積金額は約500万円です。
今後さらなる雇用を見越してのこととはいえ、さすがに高額のためA社は何か手はないか考えました。
そこで目を付けたのが「障害者作業施設設置等助成金」です。
「障害者作業施設設置等助成金」は、障がいのある方の就労上の課題を解決することを目的とした助成金です。
障がいのある方が働きやすい施設や設備を設置した事業主が助成されます。早速A社では、この助成金を活用するため手続きを始めました。
助成金はいくらくらい受給できるの?
「障害者作業施設設置等助成金」は、施設や設備を設置するのにかかった金額の3分の2の金額が助成されます。ただし、障がいのある方にとって必要なある物のみが対象となります。
A社の取り組みは、障がいのある方が働きやすい環境を整える素晴らしいものです。そのため、無事助成金を受給することができました。
A社の場合ですと、施設や設備の設置に約500万円かかりました。その3分の2の金額が助成されますので、約340万円受給することができたのです。
A社では結局、160万円で障がいのある方を向かい入れる準備をすることができました。
そしてA社では無事採用を予定していた障がいのある方を採用することができたのです。
採用された方は自分のために環境を整えたことに大変感激し、恩返しがしたいと日々仕事に励んでいます。今では、先輩社員より活躍しているほどです。
働きたくても働けない障がい者のために・・
障がいのある方の中には、環境が整っていないと就労が難しい方も存在します。
そのような方にも多種多様な業界で活躍してもらうためにも、職場環境を就労しやすいようにしていかなくてはなりません。
そのために活用できる助成金は「障害者作業施設設置等助成金」以外にもたくさんあります。
今後、障がいのある方の雇用を検討しているのであれば、一度私達に相談してみませんか?
私達なら、あなたの会社の状況に合わせて必要な助成金を提案することができます。
障がいのある方が働きやすい職場が増えれば、どんどん障害者雇用は促進していくことでしょう。
私達も助成金を通じて、障がいのある方の働きやすい社会づくりのお手伝いをしていきます。
コメント