毎年売上げを順調に伸ばしていたA社は、今年の採用で50名を超える中小企業となりました。
社員が50名を超えるなど創業当時には考えてもいなかった事業主には感慨深いことだったそうです。
しかし、50名以上の社員を抱えることになった瞬間に考えなくてはいけないことが出てきました。
それは、障害者を1名雇入れることが必要となったことです。
雇入れないと、次のようなペナルティ-を負わなくてはいけません。
・法定雇用率を満たしていないとして、社名が公表される。
・5万円の障害者雇用納付金の支払
の2つです。
A社は、BtoCの販売会社でした。
社名が公表されることは、今まで一生懸命積み重ねてきた信頼を失ってしまうのではないか?そんなことを考えていました。
雇入れるのはいいとしても、どの部署に配置すればいいのだろうか?現場の人たちと上手くやってくれるだろうか?そもそも、仕事をこなせるのだろうか?
と色々と不安を持っていました。
そうはいっても採用して見なくてはどうしようもないと諦めた感情を持ったまま人事の採用担当と打合せをしていた時です。
人事担当者から、「障害者のための環境や教育にお金が掛かるなと思っていたのですが、採用することで受給できる助成金があるようです。それを活用しながら、対応していくことはどうでしょうか?」との提案を受けました。
今まで、助成金等は利用したことがなく、書類関係も面倒くさそうなイメ-ジがあったので、無意識に避けていた助成金です。
担当者からの提案を受け。専門家を探し出し、話を聞いてみるとあるところに頼むとほとんどのことをそこがやってくれて煩わしいことはすべてそこがやってくれるということでした。
その話を聞き安心して、受給に向けて始動し、アドバイスを受けて進めて行きました。
今回利用する助成金は、特定求職者雇用開発助成金「障害者雇用コ-ス(ファ-ストステップ)という助成金でした。
初めて障害者を雇入れる中小企業に対して助成される助成金です。
雇入れる際には、ハロ-ワ-クまたは民間の職業紹介所等から雇入れます。
そして、最初の雇入れから3ヶ月の間に法定雇用率を超える人材を採用しなくてはいけません。今回のA社は社員数50名でしたので、採用は1人でした。
それから、半年間環境を整えながら、現場の人間にも理解してもらい対応してもらいながら、教育も順調に進めることができました。当初心配していたことも、現場の人間の方が柔軟に対応してくれたりして、スム-ズに溶け込んでくれました。
半年後、受給申請を無事行うことも出来、受給することが出来たのでした。
金額は、120万円でした。
A社は、その資金を前倒しで環境の整備、教育してくれる人の為の手当などに充て、大きな問題もなく障害者の雇用に成功したのでした。
いかがでしたでしょうか?
もしかしたら、あなたの事業でもそのようなことが、事業の成長の過程で起こるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
事例の中で、受給に向けてすべての作業を取り仕切ってくれた会社があります。
それは、申請代行専門の会社です。
申請代行の実績もあり、信頼もできたので、そこにお願いをしたのですが、助成金の診断等も常時行ってくれて、事業にあった助成金の提案もしてくれるので、今後もお付き合いが続くと思います。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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