「キャリアアップ助成金」の賃金規定等改定コース
本日は契約社員の賃金規定を増額改定し、昇給させることで助成金受給した実例を紹介します。
電気部品を製造しているA社では、数多くの契約社員を雇い入れています。
もちろん正社員も雇い入れているのですが、待遇に差があり契約社員の間では不満が出ていました。
待遇の差に嫌気がさし辞めていく従業員も数多く、安定した経営ができていなかったのです。
そこでA社では、契約社員の待遇を改善することにしました。契約社員の中で、最も不満が多い部分は賃金です。賃金を上げることは会社にとって負担となりますが、今後労働力を確保することがますます困難になるため、A社では待遇を改善し長く働いてもらえる環境を整えることにしたのです。
このような対策を行う場合、「キャリアアップ助成金」の賃金規定等改定コースが活用できます。
この助成金は有期契約労働者等の賃金規定を増額改定し、実際に昇給させた事業主が助成されます。
賃金アップを行うと会社への負担が大きくなるため、何か良い制度はないか考えていたA社では早速この制度を活用することにしました。
「キャリアアップ助成金」の賃金規定等改定コースはいくらくらい受給できるの?
「キャリアアップ助成金」の賃金規定等改定コースを受給するには、有期契約労働者等の賃金規定を増額改定する必要があります。
A社では賃金規定を2%増額改定しました。
賃金規定を改定した上で、実際に働いている契約社員全員の昇給も実施しました。
「キャリアアップ助成金」の賃金規定等改定コースは、対象労働者の人数、昇給を実施した範囲により受給できる金額が異なります。
A社の場合、対象となる契約社員が20名働いています。
その全員に昇給を実施したため、受け取れる助成金は対象者1人当たり28500円です。
つまり合計で、57万円の助成金を受給することができたのです。
ちなみに一部の契約社員にのみ昇給を実施した場合は、一人当たりの受給額が14250円となります。
A社で働く契約社員は、賃金が上がったことにより不満も減少しました。
また賃金を上げたことによりやる気も上昇し、生産性も向上したように感じます。
賃金アップの措置を行うことにより、離職率も低下したので思い切って実施して良かったとA社では話しています。
今後は能力のある契約社員を正規雇用に転換することも考えていくそうです。
福岡で「キャリアアップ助成金」の賃金規定等改定コースのことなら
正社員と非正規雇用労働者の格差は、大きな問題となっています。
’非正規雇用労働者は賃金が少ないため、生活も安定しないのが現状なのです。
A社のように少しでも賃金を上げることで、この格差は少なくなります。
また賃金アップは非正規雇用労働者の意欲を上げることもできるため、スキルを身に付けゆくゆくは正規雇用に転換できるという効果も期待できます。
さらに今後は労働人口が減少し、人材の確保が困難になります。
そのため「キャリアアップ助成金」の賃金規定等改定コースを活用し、今いる人材に辞められない環境を整えることは非常に重要です。
助成金の受給に関しては細かな条件があるため、一度私達に相談してみてください。
私達なら無料で助成金が受給できるか診断することができます。
労働力の確保は今後大きな課題となります。助成金を上手に活用して、今のうちに対策しておきましょう。