今回は、障がいのある方が職場にいち早く適応できるように支援を行うことで、助成金を受給した実例をご紹介します。
A社では精神障害のある方を雇い入れていたのですが、なかなか職場になじむことができませんでした。
何とか職場に定着してもらいたいと考えたA社では、この従業員の方が職場に適応できるよう、外部の援助者に任せて支援しようと考えました。しかし、外部の援助者に委託するにはどうしでもお金がかかります。
A社ではそこまでの余裕がなかったため、支援の計画が中断してしまったのです。
そこでA社では何か助成金が活用できないかと考えつき、私達に相談していただきました。
そこで私たちがご提案したのが、「障害者雇用安定助成金」の障害者職場適応援助コースです。
この助成金は、職場適応・定着に特に問題を抱える障がい者に対し、職場適応援助者による支援を実施することで受給することができます。
支援内容と助成金の金額は?
A社では訪問型職場適応援助者に支援を依頼しました。
支援の内容は、支援計画書の策定から始まり、精神障害のある方への状況確認など多岐にわたります。
支援対象者が精神障害のある方でしたので、最長で2年8カ月この支援を継続することができます。
この助成金は、支援を行った日数につき日額が加算されます。
A社では、ほぼ毎日何らかの支援を4時間以上訪問型職場適応援助者にお願いしていました。一日4時間以上の支援では、日額で1万6千円受給することが可能となります。A社は週休2日制でしたので、稼働日をかけると月額で約36万8千円受給することができました。
まだ導入して半年ほどですが、合計で約200万円受給することができています。精神障害のある方にも効果が現れてきており、徐々にですが職場に適応することができてきています。
精神障害の場合は2年8カ月受給することができるため、このまま継続的に支援を行えばきっと職場に適応することができることでしょう。
いかがだったでしょうか?今後障がいのある方が職場に適応し、しっかり定着することが課題となってきます。この「障害者雇用安定助成金」の障害者職場適応援助コース以外にも、障害のある方がより働きやすい社会を作ることを目的に様々な助成金が用意されています。
あなたの会社でも活用できる助成金があるかもしれません。一度無料で診断してみませんか?私達なら、あなたの会社の状況に合わせた助成金をご提案することができます。助成金を活用して、障がいのある方が働きやすい社会を作っていきましょう。
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