特定求職者雇用開発助成金 長期不安定雇用者雇用開発コース
長期不安定雇用者と呼ばれる方々がいることをご存知でしょうか?
長期不安定雇用者とは、就職氷河期に就職の機会を逃したことにより、長期にわたり不安定な雇用を繰り返す方の事を指します。
就職氷河期と呼ばれる時期のピークには、大卒の7人1人が就職できず就職留年をするなど、多くの人が新卒で就職できない状況でした。
大学を卒業し仕事をする意欲が高いにもかかわらず、不景気のため正社員として入社できなかった人も大勢います。
このような人たちは、長期にわたり不安定な雇用形態を余儀なくされています。
転職しようにも正社員経験がないため、どうしても正規雇用で雇入れてもらえなかったりするのです。
この問題を解決することを目的とした助成金が、「特定求職者雇用開発助成金」の長期不安定雇用者雇用開発コースです。
長期不安定雇用者を正規雇用労働者として雇入れる事業主を助成することで、就職を支援することを目的としています。
特定求職者雇用開発助成金 長期不安定雇用者雇用開発コースの対象
「特定求職者雇用開発助成金」の長期不安定雇用者雇用開発コースは、対象となる労働者を一定の条件のもと雇い入れることで受給することができます。
まず、対象となる労働者は、、、
・雇い入れ日の年齢が35歳以上60歳未満である
・過去10年間で5回以上離職や転職を繰り返している
・失業状態にある
・正規雇用を希望している
以上4つの条件をすべて満たす人でなくてはなりません。
さらに対象労働者を雇い入れるには条件があり、、、
・期間定めのない労働契約を締結する
・派遣労働者ではない
・所定労働時間が同じ事業所に雇用される通常の労働者と同じである
・長期雇用を前提とした待遇が適用されている
以上4つの条件をすべて満たし、ハローワークまたは民間の職業紹介事業者の紹介で雇入れることで助成金を受給することができます。
ただし、対象労働者の雇用の状況など雇用管理に関する事を、支給申請に合わせ労働局に報告する必要があります。
特定求職者雇用開発助成金 長期不安定雇用者雇用開発コースで受け取れる受給額
「特定求職者雇用開発助成金」の長期不安定雇用者雇用開発コースは、雇い入れから1年間を対象として助成が行われます。
雇い入れた対象労働者一人当たり60万円が支給され、6カ月単位で区切り2回に分けて30万円ずつ支給されます。
ただし対象となる期間中に、対象労働者に支払った賃金額が上限となります。
また対象労働者が支給期間の途中で離職した場合や、労働時間が極端に短い場合は減額されます。
就職氷河期に、正規雇用で働くことができなかった方はたくさんいます。
中にはタイミングが悪かっただけで、能力は高い方もたくさんいるのです。
そのような方を正規雇用で雇入れることは、会社にとっても大きなメリットとなるかと思います。
さらに今後は人手不足が予想されるので、「特定求職者雇用開発助成金」の長期不安定雇用者雇用開発コースを活用して、人材確保に努めてください。助成金を活用することで、求人にかかる費用を賄うことも可能です。
不安定な雇用で働く方の問題は、今後解決していかなくてはなりません。
ぜひ助成金を有効に活用して、一人でも多くの労働者が安定した雇用で働ける環境を整えていきましょう。
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