「キャリアアップ助成金」の正社員化コース事例
本日は契約社員の方を正規雇用に転換し、助成金を受給した実例を紹介します。
雇用形態には様々な形があり、正社員以外にも契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなど人それぞれの事情により働き方を選択をしています。
たとえば、正社員のように長時間働くことはできないためパートで働くことを選択したり、フットワークを軽くするため派遣社員で働くことを選択したりといった具合です。
正社員に比べ自由度が高いのが、非正規雇用の働き方の魅力かもしれません。
しかしその分、正社員に比べると待遇が悪くなります。
給料も正社員に比較すれば安いですし、会社が傾いた際真っ先に解雇されるのは非正規の労働者からです。
それでも労働者本人が自分の都合を重視し、正規雇用以外を選択しているのなら問題はありません。
しかし多くの非正規労働者が正規雇用を望んでいるにもかかわらず、それが実現しないのが現状なのです。
この状況を改善するために考えられたのが、「キャリアアップ助成金」の正社員化コースです。
この助成金は非正規雇用の労働者を、より安定した形での雇用に転換した事業主が助成されます。
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースとは?
この助成金を活用し、契約社員を正規雇用へ転換を進めているのが機械製造会社のA社です。
A社では工場の製造ラインで働く期間契約社員を、数多く雇い入れていました。
しかし正規雇用を望む人も大勢いて、なかなか正規雇用に転換してもらえず辞めていく人もいました。
現在人手不足は深刻化しています。労働力の確保も兼ねて、A社では順次正規雇用に転換することにしたのです。
このような対処を行う場合にも「キャリアアップ助成金」の正社員化コースは活用することができます。
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースはいくらくらい受給できるの?
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースは、対象となる労働者を正規雇用などへ転換した場合に受給することができます。
対象となる労働者は以下の通りです。
・雇用されている期間が通算して6カ月以上の有期契約労働者
・雇用されている期間が通算して6カ月以上の無期雇用労働者
・6カ月以上継続して労働者派遣を受けている派遣先の事業所と派遣労働者
・有期実習型訓練を受講し修了した有期契約労働者
A社には、6カ月以上雇用されている有期契約労働者が10名在籍しています。
まずA社では、この10名を正規雇用に転換することにしました。
有期契約から正規契約に転換した場合、「キャリアアップ助成金」の正社員化コースでは一人当たり57万円が受給できます。
つまりA社では7名分の570万円を受給することができたのです。
ただし1年度、1事業所当たり15名が上限となります。
A社で正規雇用に転換された方々は、これから安心して働くことができると喜んでいます。
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースは、派遣社員を雇い入れる場合にも受給できるので、今後はそのような措置も検討したいとA社では話していました。
多くの企業で活用されている「キャリアアップ助成金」の正社員化コース
このように非正規雇用の労働者を正規雇用に転換する必要性が、今後増してくるでしょう。
非正規雇用で働く方々の労働条件は、正社員よりも悪く不安定な生活を余儀なくされています。
それが大きな問題となっているのです。
しかし急に正規雇用などへ転換することは、なかなか難しいかと思います。
企業への負担も少なからずかかってくるためです。そこで「キャリアアップ助成金」の正社員化コースを活用してください。
この助成金を活用することで、人材確保を進めつつ助成金を受け取ることができます。
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースを福岡で活用するには
受給には様々な要件があるので、私達に一度相談してください。
今後は働き手が不足するため、人材確保も大きな課題となってきます。
この問題は、非正規で雇入れている方を正規で雇入れることで解消することができます。
今雇い入れている方には仕事を捌く能力が付いてきているでしょうから、辞められると痛手になるケースもあります。
ぜひ助成金を活用して、正規雇用への転換を進めてください。