「両立支援等助成金」の事業所内保育施設コース事例
本日は助成金を活用して、事業所内に保育設備を設置した実例を紹介します。
営業サービスを営むA社では、事業所内に保育施設を設置することを検討していました。
女性の多い職場なのですが、子供の誕生に合わせて辞めてしまう人が後を絶たなかったのです。
A社としては、ある程度従業員の子育ては支援しているつもりでした。
しかし通勤時間や残業などを考えると、子育てと仕事の両立は難しいと考える人が多かったのです。
この現状を何とかするための、保育施設の設置計画です。
しかし保育施設を設置しようとしたら、多額のお金がかかります。
そこでA社では、何か使える制度はないか調べてみたのです。
色々調べる中で、A社はある制度に目を付けます。
その制度が「両立支援等助成金」の事業所内保育施設コースです。
この助成金は自社の従業員の雇用の継続を図るため、事業所内保育施設を設置する事業主が助成されます。
早速A社ではこの助成金を活用し、保育施設を設置することにしたのです。
「両立支援等助成金」の事業所内保育施設コースはいくらくらい受給できるの?
「両立支援等助成金」の事業所内保育施設コースは、事業所内保育施設の設置、運営、増築に要した費用の一部が支給されます。
中小企業の場合、施設の設置にかかった費用の3分の2の額、増築の場合は2分の1の額が受給できます。
A社は新しく、事業所内に保育施設を設置しました。
かかった費用は約3000万円です。A社は中小企業であったため、この金額の3分の2の金額が助成されます。
つまり約2000万円もの金額が受給できたのです。
さらに、「両立支援等助成金」の事業所内保育施設コースは運営費も受給できます。
運営費は、、、
・運営にかかる費用から、(施設の定員総数×当該施設の運営月数×1万円)を引いた額
・年額34万円に現員をかけた額
・支給限度額1360万円
以上3つのうち最も低い額が支給されます。
また運営費は、10年間にわたり毎年支給されます。
保育施設を設置した後A社では、子育てを理由に離職する人が激減しました。
保育所を探すのも大変なので、会社なら確実に預かってもらえると従業員は喜んでいます。
また働いているところに子供が預けられているので、安心して仕事ができるとの声もあります。
費用は掛かりましたが、貴重な人材が会社に残ってくれるので保育所を設置したことは成功だとA社では話しています。
「両立支援等助成金」の事業所内保育施設コースは社会にとっても重要な助成金
このように事業所内に保育施設を設置すれば、子育てと仕事の両立を支援することができます。
保育施設の設置にはかなりの金額がかかりますが、子育てが理由で離職する人が多いようであれば検討してみても良いかもしれません。
「両立支援等助成金」の事業所内保育施設コースを活用すれば、半額以上を助成金で賄うこともできます。
この助成金を活用するには、細かな要件をクリアする必要があるので一度私達に相談してください。
私達なら無料で、助成金をどのように活用するか診断することができます。
仕事と子育ての両立は今後大きな課題となります。
事業所内に保育施設を設置することで、この課題は解決に向かうでしょう。
ぜひ従業員さんが子育てと仕事を両立できる環境を作り、長く働ける職場にして行ってください。