「キャリアアップ助成金」の正社員化コース
企業には正社員以外にも、契約社員、派遣社員、パート、アルバイト、嘱託等様々な形態で雇われている方が働いています。
このような働き方をする人は、会社に縛られないというメリットはありますが、その代わりに雇用が安定しないという課題を抱えています。
雇われる側が望んでこのような雇用形態で働いているのなら良いのですが、中には正規雇用を望んでいるにもかかわらず正社員になれない方も存在します。
企業としては正社員で雇入れるにはコストがかかるため、出来る事ならこのような雇用形態の従業員を増やしたいのが本音かもしれません。
しかし最近では正社員との待遇の差や、突然の解雇などが大きな問題となっているのです。
この問題を解決するために設置されたのが、「キャリアアップ助成金」の正社員化コースです。
この助成金は有期契約労働者を正規雇用に転換したり、派遣社員を直接雇用したりする事業主が助成されます。
有期契約労働者や派遣社員を安定した雇用形態に転換すれば、不安定なキャリアや生活を余儀なくされている人も安心して生活できるようになるでしょう。
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースの対象
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースは、有期契約労働者や派遣社員を安定した雇用形態に転換することで受給することができます。
対象となる有期契約労働者や派遣社員は、次の条件を満たす必要があります。
・雇用されている期間が通算して6カ月以上の有期契約労働者
・雇用されている期間が通算して6カ月以上の無期雇用労働者
・6カ月以上継続して労働者派遣を受けている派遣先の事業所と派遣労働者
・有期実習型訓練を受講し修了した有期契約労働者
助成金を受給するには、事業所ごとにキャリアアップ管理者を配置し、これらの労働者に対しキャリアアップ計画を作成する必要があります。
計画が承認されれば、計画に基づき以下の措置を行う必要があります。
・より安定した雇用形態への転換
・対象労働者に対して6か月分の賃金を支払っている
・雇用形態の転換を継続して運用している
・無期雇用者に転換、直接雇用した場合は基本給が5%以上上がっている
以上4つの条件を据えて満たす必要があります。
より安定した雇用への転換は、、、
・有期契約労働者を無期雇用労働者または正規雇用へ転換
・無期雇用労働者を正規雇用へ転換
・派遣労働者を正規雇用または無期雇用労働者として直接雇い入れる
以上のうちいずれかに当てはまる必要があります。
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースの受給金額
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースは、実施した措置の内容により支給される金額が異なります。
・有期契約から正規雇用へ転換した場合は57万円
・有期契約から無期雇用へ転換した場合は28.5万円
・無期雇用から正規雇用へ転換した場合は28.5万円
上記金額が、対象労働者一人当たりそれぞれ支給されます。また派遣社員を直接雇用へ転換した場合は、一人当たり28.5万円加算されます。
ただし、1年度1事業所当たり15人が上限となります。
この機会に正規雇用社員を増やしてみませんか?
有期契約労働者の方や派遣労働者の方は、正社員に比べ待遇も悪く不安定な生活をしている場合も多いのが現状です。
この現状を打破するためには、非正規雇用の労働者を企業が正規雇用に転換していかなくてはなりません。
しかし正規雇用で雇入れるにはコストがかかるため、正規雇用などへの転換が進まないのです。
福岡で「キャリアアップ助成金」の正社員化コースのことなら
しかし現在状況は変わりつつあります。
少子高齢化などにより、人手不足が深刻化してきているのです。
そのため必要な人材は正社員で雇用し、人材を確保する必要性も高まりつつあります。
「キャリアアップ助成金」の正社員化コースを活用すれば、企業にかかる負担を軽減しつつ正社員への転換が行えます。
今後人材確保は大きな課題となるため、ぜひ助成金を活用して優秀な人材を確保してください。