2020年、
いよいよ日本に東京にオリンピックがやってきます。
前回、1964年の開催から数えて56年振りです。
オリンピック開催に向けて、
新国立競技場など様々な問題点が浮き彫りになりましたが、
そうはいっても、世界的なイベントだけに、
ワクワクしている方も多いことでしょう。
そもそも2020年の東京五輪って、
日本の経済にどんなメリットをもたらすのでしょうか。
そして、それを知るには、
1964年の東京オリンピックの経済効果から
ある程度予測できるのではないでしょうか。
まず、東京オリンピックの行われた1964年とは
「第2次世界大戦から19年後」にあたる年である
という点がポイントです。
戦後、何もない環境から、
人の手で日本が大きく成長を遂げてきたというのは、
みなさんもご存知の通りと思います。
オリンピック開催に向けて大規模なインフラ整備が
行われたことは、その建設に伴う雇用が増え、
戦後職を探していた人にとってはとてもありがたいことでした。
オリンピックに合わせて交通の便も
発達させなくてはなりませんから、
各道路街路整備はもちろん、
首都高速道路建設やモノレール、
東海道新幹線を開通させた事などからは、
「現代の私たちの交通の基盤が作られたのが
1964年のオリンピックの時期であった」といえるでしょう。
建設業界ならず、観光、宿泊、サービス業界も潤いました。
当時の金額で281億円
(国立競技場などの施設164億 大会運営94億~)
を投じたといわれる1964年の東京オリンピックですが、
総事業費は1兆661億円(当時の1兆円は現在の30兆円)
に達したとも言われています。
そのほとんどが関連する建設事業に当てられていることから、
日本全体が一気に現在の交通設備の基盤となるまでに
急成長したのが伺えます。
交通のみでなく、生活が変わったことも人々にとっては
一番大きかったのではないでしょうか。
おそらく、現代の「なんでもあって当たり前の時代」
「情報をハイスピードで手に入れられる時代」と違って、
次々と便利な物が生まれていく時代でしょうから、
ひとつひとつの変化が、
肌で感じられるような変化であったと思います。
日本はオリンピックをきっかけに
戦後わずか19年で先進国に成長をとげていったのは、
人々が「再建」という、みんな同じ方向を向けた時代を
向いていたからではないでしょうか。
さて、何かと世間を騒がせている
2020年の東京オリンピックですが、
1964年の東京オリンピックの経済効果から
予測できるメリットは、
1964年と同じく、建設、観光、宿泊業界にメリットがある
(五輪関連の企業や業界の株価は高騰するはず)と考えられます。
では、1964年と2020年は何が違うかというと、
1964年に比べ、2020年は
「戦後の何もない時代に比べ、
ほとんどの物がだいたい揃っている」という点です。
1964年は皆が国の再建に向けて
成長をとげようとしている時期でした。
足りない物を求めたり、
作り出す力が断然強かったのがこの時代でしょう。
対して現代は、
「1990年代と2000年代の会社員の初任給が
あまり変わっていない。」という時代であるそうで、
穏やかな目で見れば安定しているかもしれませんが、
経済的に見たときにあまり成長していないことが分かります。
そして、1964年と何よりも違うのは、
都市部と地方の雇用の差ではないでしょうか。
特に震災があってからというもの、
地方では少しでも人手が欲しい状態がずっと続いています。
オリンピックがあることで
日本人も観光客も地方に流れ、
日本全体の良さを知ってもらうようにすることで
経済効果が経済効果を生むようなメリットが生まれる
のではないでしょうか。
2020年までの経済効果は
3兆円とも4兆円とも言われています。
これは、震災以降、復興に励んでいる地方には、
たいへん大きな経済効果が生まれるというメリットです。
ただ、都市部から見るとそうでもないようなので、
都市部でも納得のいくような経済効果を生む仕組みが
出てくるといいなと思います。
それを予測するかのように、
東京オリンピック組織委員会のスポンサーに
みずほ銀行と三井住友銀行が選ばれました。
通常は代表1企業なので、異例の2社のタッグです。
その名もゴールドパートナー!と言うそうです。
なんだかわくわくしますね。
都市部でも、観光宿泊客を狙って
高層ホテルも順々と建設されていく予定のようです。
国の政策として、国土交通省の観光庁から、
訪日外国人旅行者の受入環境の整備に関する事業について、
【訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業】
という補助金が出るようになりました。
この補助金は、
訪日外国人旅行者数4,000万人、
6,000万人の実現に向けて、滞在時の快適性及び
観光地の魅力向上並びに観光地までの
移動円滑化等を図るため、
「宿泊施設インバウンド対応支援事業」、
「交通サービスインバウンド対応支援事業」、
「地方での消費拡大に向けたインバウンド対応支援事業」を
対象として補助金の交付を行うことにより、
訪日外国人旅行者の受入環境整備を行うための
緊急対策を促進することを目的としています。
例えば、
訪日外国人旅行者のために
「外国人観光案内所」
「観光拠点情報・交流施設」
「公衆トイレの洋式化等」の整備を促進に対し、
上限100万円が受け取ることが出来ます。
いかがでしょうか。
今なら、
あなたの事業所がどんな助成金が
対象になっているのかを知ることが、
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PS
昨日、博多どんたく港まつりの様子をテレビで
見る機会があました。
どんたくには雨がつきもの。
そういわれています。
朝から晴天が続いていましたが、
午後から急な大雨。
おまけにヒョウまで降る始末。
おかげでその日のパレードは中止。
言い伝えって恐ろしいくらい当たりますね。
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