ICT分野の研究開発をしているけれど、資金繰りが大変でなかなか思うように研究が進まない。
または、有望なICT技術を開発したけれど、事業化する資金が無くて困っている。
そのようなあなたにピッタリな助成金があります。
それが「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」です。
ICTイノベーション創出チャレンジプログラム助成金とは?
この支援制度は、多くのベンチャー企業が直面している「技術開発が資金調達の問題から実用化に至らない」といった問題を克服するため実施されています。
この制度を利用すると、最大で1億円もの支援を受けることができる可能性があります。
もし資金面の問題で、ICTに関わる技術開発や事業化がストップしているなら検討してみる価値があるでしょう。
「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」の対象者
この支援制度の対象者は大きく分けて「研究開発機関」と「事業化支援機関」の2種類に分かれます。それぞれ詳しく説明すると、、、
①研究開発機関
研究開発機関とは、革新的な技術の種を育て事業化を目指すビジネスモデルの、技術開発を中心に行う補助事業者の事を指します。
②事業化支援機関
事業化支援機関とは、一次提案審査委員会に登録された機関(総務省より別途募集)のうち、有望な技術開発課題を選定し、事業化を目指す研究開発機関のプロジェクトマネジメント等を行う補助事業者として選定された機関の事を指します。
一次提案の段階では、有望な課題を審査、抽出する機関の一つです。また二次提案の段階では、研究開発機関と共にビジネスモデルの実証へ取り組む機関となります。
この支援制度は、「成功は多くの失敗の上に成り立つ」との考えのもと、失敗を成功の糧にすることを目的としています。そのため、失敗の要因分析は怠ることなく、その内容を関係者で共有する取り組みを推進しています。
これまでの課題と実績
支援制度を利用するには、公募対象課題と自分の事業が一致している必要があります。
2016年度の公募課題は、、、
・いつでもどこでも快適ネットワーク技術
・G空間高度利活用基盤技術(Tokyo 3D Mapping)
・以心伝心ICTサービス基盤
・フレンドリーICTサービス技術
・社会インフラ維持管理サービス技術
・レジリエント向上ICTサービス技術
・車の自動走行支援基盤技術
以上の7つの課題です。
この課題に対し2016年度は、5つの企業に総額約1億200万円の助成金が採択されています。その事業を上げると、、、
・血中異常細胞の画像解析技術向上を目的とした機械学習システムとデータ基盤の開発
・妊産婦と医師、助産師の健康管理コミュニケーションプラットフォームとクラウド型胎児心拍計の開発
・MRLD(Memory Based Reconfigurable Logic Device)の技術開発
・低軌道周回衛星通信用アンテナのシェアリングシステムの技術開発
・人工知能搭載・非装着型排泄検知シート及びシステム開発
これら5つの事業が採択されています。
いかがでしょうか?技術開発は、今後の社会の発展の要となります。もし、あなたの事業が資金不足で停滞しているなら、この「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」を利用することで、大きく前進するかもしれません。あなたの研究の成果を世に出し社会を発展させるため、積極的に活用していきましょう。
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