ストレスチェック助成金は、ストレスチェックの実施を推進するために作られた助成金です。
ストレスチェックとは、ストレスに関する簡単な質問に答えることで、自分のストレスの状態を調べることができる簡単な検査のことです。
ストレスの状態を把握することで、様々な対処を迅速に行うことができるようになります。
ストレスチェックの助成金って、あるの?
過剰なストレスは、うつなどのメンタルの病気に直結する危険な状態です。
ストレスチェックを実施することで、従業員のメンタルヘルスを健全に保つことができるというわけです。
ストレスチェック助成金の助成内容
ストレスチェック助成金は、従業員が50人未満の事業所が、医師や保健師などによるストレスチェックを実施することで受給することができます。
また、ストレスチェック後に面接指導などを受けた場合にも、費用の助成を受けることができます。
なぜ、従業員が50人未満の事業所に限られているかと言うと、従業員が50人以上いる事業所では、ストレスチェックが義務化されているからです。
義務化されているということは、実施しないと法律違反となります。
一方、従業員が50人未満の事業所では、ストレスチェックは努力義務です。
努力義務はストレスチェックをしなくても違反とならず実施が推進できないため、助成金を出して実施を促進しようというわけなのです。
ストレスチェック助成金を受給するには?
ストレスチェック助成金を受給するには、以下の5つの条件を全て満たす必要があります。
- 労働保険の適用事業場である
- 常時働く従業員が派遣労働者を含めて50人未満である
- ストレスチェックの実施者が決まっている
- 事業者が医師と契約し、ストレスチェックに関する活動を行う
- ストレスチェックや面接指導を行う者が儒者の従業員ではない
以上の条件を満たした上で、ストレスチェックに関する活動を行えばその費用を助成してもらうことができます。
対象となる活動は、ストレスチェックの実施と、面接指導のようなストレスチェックに係る医師による活動の2種類です。
受取れる助成金の金額
ストレスチェック助成金では、ストレスチェックに関する活動にかかった費用が助成されます。
まず、ストレスチェックの実施にかかった費用に関しては、従業員1人当たり500円が支給されます。
次に、ストレスチェックに係る医師による活動にかかった費用に関しては、1事業場当たり1回21500円が支給されます。
ただし、ストレスチェックに係る医師による活動に関しては、1事業所当たり3回までしか支給されません。
また、上記で紹介している金額は上限金額となります。
実際にかかった金額が上限金額を下回る場合は、実費のみの支給となるので注意してください。
従業員のためにもストレスチェック助成金を!
ストレスチェックを実施することで、従業員のメンタルを健全に保つだけでなく職場環境を改善することにも役立てることができます。
職場環境を健全に保つことは、より良い人材を確保することにも繋がるでしょう。
企業をこれから発展させるためにも、助成金を有効利用してストレスチェックを実施するようにしてください。