今回は不慮の事故で手足に障害を負ってしまった従業員のために、助成金を活用して職場介助者を配置した事例を紹介しています。
万が一の時に使える助成金
A社で働く田中さん(仮名)は、大きな交通事故に巻き込まれてしまいました。
幸い一命はとりとめましたが、手足に障害が残ってしまったのです。
田中さんはA社で経理お仕事をやっており、非常に優秀でした。
しかし、自己で四肢に障害を負ってしまったため、パソコン操作すらままなりません。幸い頭などには異常がなかったため、パソコンさえ操作できれば、事故の前と同との仕事ができる状態だったのです。
そこでA社では、田中さんの仕事をフォローできる職場介助者を配置することにしました。
職場介助者の仕事は、田中さんの指示のもとパソコン有力や補助を行うことです。
介助者さえ配置できれば、田中さんの能力を失わなくて済みます。
ただし、一つだけ問題がありました。
介助者を雇うにもお金がかかるという点です。A社にはそれほど余裕がありませんでした。
そこで、何か助成金が活用できないか調べることになりました。
そしてピッタリの助成金を見つけます。その助成金とは「障害者介助等助成金」のうちの一つ「職場介助者の配置または委嘱助成金」です。
この助成金は障害のある方が主体的に業務を遂行できるよう、介助者を配置した場合に活用できます。早速A社では、この助成金を受給する申請をしました。
障がい者介助等助成金はいくらくらい受給できるの?
A社の申請は無事通り、助成金を受給できることとなりました。
「職場介助者の配置または委嘱助成金」は、職場介助者を新たに配置する場合、支給対象費用の4分の3の金額が助成されます。
支給対象費用は、職場介助者に支払われる賃金や委嘱1回あたりの費用です。
ただし、職場介助者を配置する場合は月額15万円、委嘱する場合は委嘱1回あたり1万円が上限となります。
田中さんは正社員としてフルタイムで働いていますので、職場介助者もフルタイムで配置する必要があります。
A社では上限いっぱいの約11万5千円の助成金を受け取ることになったのです。
また「職場介助者の配置または委嘱助成金」は、最大10年間支給されます。田中さんが10年以内に辞めない限り、毎月約11万5千円の助成金を受け取ることができます。この助成金のおかげで、田中さんは事故のせいで職を失わずに済みました。また、A社でも優秀な人材を事故で失わずに済みました。どちらにとっても良い結果となったのです。
障がい者介助等助成金の受け取れる期間
突発的な事故などで障害を負ってしまうケースも、少なからず存在します。
もし従業員が突発的な事故で障害を負ってしまっても「障害者介助等助成金」を利用すれば、その後も会社で活躍できるかもしれません。
また、新たに障がいのある方を新たに雇い入れる場合にも「障害者介助等助成金」は活用できます。
どのようなケースで助成金が活用できるか分からないようであれば、一度私達に相談してみませんか?私達なら、あなたの会社の状況に合わせて、必要な助成金を提案することができます。
職場介助者を配置する企業が増えれば、障がいのある方の活躍の場も広がります。ぜひ、助成金を有効に利用して障がいのある方の活躍の場をどんどん広げていきましょう。
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