現在、働く人のほとんどが何かしらのストレスを抱えています。
ストレスを溜めすぎると、仕事のパフォーマンスが低下したり、イライラして人間関係を悪化させたり良いことがありません。
さらに、ストレスが高い状態を放置すると、「うつ」などの精神的不調を引き起こしかねません。
うつ病予防のための制度
このような事態を未然に防ぐため、「労働安全衛生法」という法律が改正されました。
この改正に伴い、2015 年12月から、毎年１回、ストレスチェックを全ての労働者に対して実施することが義務付けられました。
しかし、簡単にストレスチェックをすると言っても、、、
・人手が足りない
・時間がない
・やり方が分からない
などの理由から、なかなか実践に移すことができないのが現状です。
せっかく従業員が健康に働くための法律が整備されても、実行に移せなくては意味がありません。
そこで、ストレスチェックをもっと実施してもらうために助成を受けることができる制度が誕生しました。それが、ストレスチェック実施促進のための助成金です。
ストレスチェック実施促進のための助成金とは？
この制度は、従業員数50人未満の事業場が、医師・保健師などによるストレスチェックを実施した場合や、ストレスチェック後の医師による面接指導などを実施した場合に、事業主が費用の助成を受けることができる制度です。
ストレスチェック実施促進のための助成金を支給されるには、以下の対象者に該当しなければなりません。
・労働保険の適用事業場である
・常時使用する従業員が派遣労働者を含めて50人未満
・ストレスチェックの実施者及び実施時期が決まっている
・事業者が産業医資格を持った医師を選任し、ストレスチェックに係る産業医活動の全部又は一部を行わせている
・ストレスチェックの実施及び面接指導等を行う者は、自社の使用者・労働者以外の者である
この5つの要件を満たす事業者が、
・ストレスチェックの実施
・ストレスチェックに係る産業医活動
を行うことで、その経費が助成されます。
支給される金額は、ストレスチェックの実施を行った場合は、従業員１名につき500円。ストレスチェックに係る産業医活動1回につき21500円（上限３回）となっています。
従業員のストレスの状態を知ることで、ストレスを溜めすぎないよう対処することができます。
例えば、医師との面談や、仕事量の軽減などの措置を実施することができます。
ストレスチェック実施促進のための助成金を活用して会社も従業員も健康に！
従業員の健康面を気遣うことは、会社を経営する上でとても重要です。
ストレスが原因で、従業員が健康に不調をきたしては会社の信用も落とします。何より従業員本人のためにもなりません。
ぜひ、この助成金を活用して従業員のためにストレスチェックを実施してください。従業員は会社にとって宝です。快適に仕事してもらえるよう、きちんと環境を整備していきましょう。
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